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このページでは、2024 年のネットワーク エンジニアが、自宅ラボに何を買うと良さそうか紹介します。
= 自宅ラボ機材の購入ガイドライン =
自分が購入するときの判断基準です。
== 自分が関わる案件か、将来関わりたい案件に近いプロダクトであること ==
例えば ISP 系の案件を担当するエンジニアは、IPsec VPN はあまり担当しないため、ブランチルータを 2 つ買って、実家と自宅を VPN でつなぐ、といったケースが考えられる。
キャリア アップの面から考えると、多数の拠点に導入される機器よりも、センターの拠点や DC に少数導入される機器のほうが、給与面で恵まれるケースが多い。
* 拠点数が数百とかになると、プロジェクト管理などのスキルが要求されるケースもある
* なので、IPsec がすぐに動かせれば、他のタスクに自分のリソースを注入できる
== 騒音が許容できるレベルであること ==
寝室においても気にならない程度の音量が望ましい。
もしくは Web でファン交換でノイズを低下させたブログなどが見つかると良い。
ファンレスは正義。
== Yahoo オークションや eBay で適価に入手できること ==
自宅ラボでは高い機種を買っても元が取れない。取れなくても買う場合もあるが、例外として購入するか、別の目的を設定できないか調査する。
* 別の目的例) 10G 化で NAS へ高速にアクセスできるようになる
数万円程度で手に入らない機種は買わないほうが良い。
= バッドプラクティス =
== 買ったはいいが、電源を入れずに死蔵してしまう ==
自宅ラボでは、自宅で遊んで仕事にも活かせるといいな、という軽いノリがありますが、軽すぎると買っても使わなくなったりします。
=== スペックが高いために、動作音が煩くて常時稼働させる気にならない ===
* フレッツ クロスなどの 10G には、2024 年時点でいい機種がありません
* 1G までと考えておいたほうが良さげ
=== 用途がわからず、買ったは良いが 1,2 回起動したくらいで使わなくなった ===
* '''ブロードバンド ルータの代替でルータを購入する'''など、'''自分で使う用途を定義してから'''買いましょう
== ファームウェアが手に入らない機種を買ってしまう ==
Cisco Catalyst スイッチは 2024 年現在ゲストアカウントで IOS / IOS-XE のダウンロードが可能ですが、ルータ系はダウンロードできません。
買った Version をそのまま使い続けるのもありですが、Version Up も案件として対応する場合があるため、できるに越したことは無いです。
= Cisco =
== Cisco ルータ ==
=== C891FJ / C921J ===
* 最初に買うのにおすすめな機種
* ブロードバンド ルータと同じ機能を CLI で実装したり、リモートで作業してコンフィグをミスって切断されたりすると良い
* そもそも初心者だとルーテッドポートとスイッチポートの違いもわからないが、この機種はどちらも使用できる
== Catalyst スイッチ ==
最近は PAK -> RTU (Right To Use = 紳士協定) になったため、IP Base ライセンスの機器を購入しても、IP Services ライセンスに変更が可能。
=== WS-C3560CX ===
* ルータを入れてしばらくたった後に、スイッチを買って OSPF や BGP でルータとつなぐと面白い
* 3560CX はファンレスで小型にも関わらず、OSPF や BGP が動作する素敵な機種
* 一方で ASIC が Sasquatch / Strider 系であるため、現行の C9300 や C3850 のコンフィグは入らないものがある
** 例) QoS
* ある程度規模が大きい案件では、事前検証で L3SW を設定しなければならないケースが多いため、汎用性が高いスキルが手に入る
** 例) ファイアウォールをリプレースするが、現用環境の模擬に現地コアスイッチの設定を別機種/SKU で再現させる必要がある
* 特に WS-C3850-8XPD-S は、価格がそこそこ高いものの 10G-T x2 , 10G-R x2 , UPoE を持ち、コンパクトで非常に使いやすい上に BGP も動作するスグレモノ
* UPoE で AP もつながる
=== WS-C3850 ===
* 現行機種と同じ、UADP 系 ASIC を搭載する L3SW
* QoS など ASIC 依存の機能でも、ほぼ同じコンフィグが可能
* 2025 年時点では価格とのバランスもよく、Cisco 屋なら一番おすすめ
= Juniper =
== SRX ファイアウォール ==
=== SRX300 ===
* 多数の拠点にばらまく UTM やルータとしてある程度のシェアがある
* 日本での人気自体は Fortigate のほうが高い
* 今後エンタープライズからサービス プロバイダ系にシフトしたい人が、Juniper の CLI に慣れるために買うのがおすすめ
* モードを flow -> packet に変更すると、ルータとして設定が可能になる
= Fortigate =
筆者は詳しくないため、割愛。
(筆者は ISP 系の案件を担当するため、Fortigate はほぼ登場しない)
購入時はライセンスの残期間を確認したほうが良いとのこと。
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[[カテゴリ:ラボ]]
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2025年6月22日 (日) 14:06時点における最新版

このページでは、2024 年のネットワーク エンジニアが、自宅ラボに何を買うと良さそうか紹介します。

自宅ラボ機材の購入ガイドライン

自分が購入するときの判断基準です。

自分が関わる案件か、将来関わりたい案件に近いプロダクトであること

例えば ISP 系の案件を担当するエンジニアは、IPsec VPN はあまり担当しないため、ブランチルータを 2 つ買って、実家と自宅を VPN でつなぐ、といったケースが考えられる。

キャリア アップの面から考えると、多数の拠点に導入される機器よりも、センターの拠点や DC に少数導入される機器のほうが、給与面で恵まれるケースが多い。

  • 拠点数が数百とかになると、プロジェクト管理などのスキルが要求されるケースもある
  • なので、IPsec がすぐに動かせれば、他のタスクに自分のリソースを注入できる

騒音が許容できるレベルであること

寝室においても気にならない程度の音量が望ましい。

もしくは Web でファン交換でノイズを低下させたブログなどが見つかると良い。

ファンレスは正義。

Yahoo オークションや eBay で適価に入手できること

自宅ラボでは高い機種を買っても元が取れない。取れなくても買う場合もあるが、例外として購入するか、別の目的を設定できないか調査する。

  • 別の目的例) 10G 化で NAS へ高速にアクセスできるようになる

数万円程度で手に入らない機種は買わないほうが良い。

バッドプラクティス

買ったはいいが、電源を入れずに死蔵してしまう

自宅ラボでは、自宅で遊んで仕事にも活かせるといいな、という軽いノリがありますが、軽すぎると買っても使わなくなったりします。

スペックが高いために、動作音が煩くて常時稼働させる気にならない

  • フレッツ クロスなどの 10G には、2024 年時点でいい機種がありません
  • 1G までと考えておいたほうが良さげ

用途がわからず、買ったは良いが 1,2 回起動したくらいで使わなくなった

  • ブロードバンド ルータの代替でルータを購入するなど、自分で使う用途を定義してから買いましょう

ファームウェアが手に入らない機種を買ってしまう

Cisco Catalyst スイッチは 2024 年現在ゲストアカウントで IOS / IOS-XE のダウンロードが可能ですが、ルータ系はダウンロードできません。

買った Version をそのまま使い続けるのもありですが、Version Up も案件として対応する場合があるため、できるに越したことは無いです。

Cisco

Cisco ルータ

C891FJ / C921J

  • 最初に買うのにおすすめな機種
  • ブロードバンド ルータと同じ機能を CLI で実装したり、リモートで作業してコンフィグをミスって切断されたりすると良い
  • そもそも初心者だとルーテッドポートとスイッチポートの違いもわからないが、この機種はどちらも使用できる

Catalyst スイッチ

最近は PAK -> RTU (Right To Use = 紳士協定) になったため、IP Base ライセンスの機器を購入しても、IP Services ライセンスに変更が可能。

WS-C3560CX

  • ルータを入れてしばらくたった後に、スイッチを買って OSPF や BGP でルータとつなぐと面白い
  • 3560CX はファンレスで小型にも関わらず、OSPF や BGP が動作する素敵な機種
  • 一方で ASIC が Sasquatch / Strider 系であるため、現行の C9300 や C3850 のコンフィグは入らないものがある
    • 例) QoS
  • ある程度規模が大きい案件では、事前検証で L3SW を設定しなければならないケースが多いため、汎用性が高いスキルが手に入る
    • 例) ファイアウォールをリプレースするが、現用環境の模擬に現地コアスイッチの設定を別機種/SKU で再現させる必要がある
  • 特に WS-C3850-8XPD-S は、価格がそこそこ高いものの 10G-T x2 , 10G-R x2 , UPoE を持ち、コンパクトで非常に使いやすい上に BGP も動作するスグレモノ
  • UPoE で AP もつながる

WS-C3850

  • 現行機種と同じ、UADP 系 ASIC を搭載する L3SW
  • QoS など ASIC 依存の機能でも、ほぼ同じコンフィグが可能
  • 2025 年時点では価格とのバランスもよく、Cisco 屋なら一番おすすめ

Juniper

SRX ファイアウォール

SRX300

  • 多数の拠点にばらまく UTM やルータとしてある程度のシェアがある
  • 日本での人気自体は Fortigate のほうが高い
  • 今後エンタープライズからサービス プロバイダ系にシフトしたい人が、Juniper の CLI に慣れるために買うのがおすすめ
  • モードを flow -> packet に変更すると、ルータとして設定が可能になる

Fortigate

筆者は詳しくないため、割愛。

(筆者は ISP 系の案件を担当するため、Fortigate はほぼ登場しない) 購入時はライセンスの残期間を確認したほうが良いとのこと。