「2024-05-31 JANOG53.5 参加レポート」の版間の差分
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== インターネット・ホットトピック(前半) == | == インターネット・ホットトピック(前半) == | ||
=== CONECT === | === CONECT (インターネット トラフィック流通効率化 検討協議会) - NTT-Com 吉田さん === | ||
CSP / CDN / IX / ISP で課題解決をできる連携コミュニティ。 | |||
=== RPKIホットトピック === | 国際連合のインターネット・ガバナンス・フォーラムでブースを持って解説していた。 | ||
コロナ禍のステイホーム時にトラフィックが伸びすぎた。 | |||
* コンテンツ事業者と連携して対処 | |||
==== ゲームの事前ダウンロード ==== | |||
ピークトラフィックを分散するため、パッチ配信日よりも前に DL を実施、パッチ当日にすぐ適用できるように。 | |||
==== Amazon Prime の Boxing Match イベント情報の共有と、FIFA ワールドカップ ==== | |||
ISP からすると、どこの CDN から流れてくるか、IX の Amazon から流れてくるのかわからない。 | |||
コンテンツ事業者からしても、どの CDN を使ってどの ISP に流れていくのかわからない。 | |||
このためイベント前に調整する仕組みを用意したい。 | |||
コンテンツ事業者からあらかじめ詳細なデータをもらっておき、ISP でトラフィック コントロールを行った。 | |||
==== 総務省の実証実験 ==== | |||
トラフィックの未来予測とコントロールをしていきたい。 | |||
=== RPKIホットトピック - NTT-Com 渡辺さん === | |||
総務省の事業から RPKI ガイドライン案が公開された。 | |||
* [https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/cybersecurity_taskforce/02cyber01_04000001_00286.html ICTサイバーセキュリティ政策分科会(第5回)] | |||
日本はそこそこ、中韓はさっぱり、台湾は非常に高い。 | |||
* ROA IPv4 / IPv6 カバー率 100% の AS もそこそこ存在する。 | |||
==== RPKI の略語 : Acronyms ==== | |||
RPKI : Resource Public Key Infrastructure | |||
ROA : Route Origin Authorization | |||
NRO : Number Resource Organization | |||
== インターネット・ホットトピック(後半) == | == インターネット・ホットトピック(後半) == | ||
=== インターネットセキュリティ === | === インターネットセキュリティ - 大阪大学 === | ||
==== オフェンシブ セキュリティ ==== | |||
* 攻撃者の視点で防御を考えていくという思想 | |||
=== APNIC === | IT としての BCP だけじゃなくて、組織の BCP も考えないといけない。 | ||
=== 最近の APNIC - IIJ 松崎さん === | |||
以前理事の候補をたくさん送り込んで、APNIC を乗っ取りしようとする団体があった。 | |||
* APNIC で IPv4 を調達して、他地域で転売する悪徳事業者 | |||
==== APNIC 地域の話 ==== | |||
フィリピン NOG は非常に若い。 | |||
香港はデカップリングされてる感。 | |||
==== 提案 ==== | |||
APNIC の提案は、コンセンサスで決定される。 | |||
* 投票や挙手などの多数決は取らない | |||
* 会場の雰囲気で決定 | |||
* すごく強い反対がないこと | |||
==== 採択 ==== | |||
* Prop-156 短期に使用できる AS 番号や IP アドレスを払い出す仕組み | |||
* Prop-154 小規模向け IXP 向け IPv4 アドレスのサイズを考える | |||
** グローバル ユニーク + インターネット広報なしで、小さいプレフィックスを割り当てられるようにする | |||
** 例) 小さい島々で IX を立ち上げる | |||
==== 非採択 ==== | |||
* Prop-157 IPv4 アドレスのリースはありか ? | |||
** APNIC では明確に禁止と決めていないが、文脈は禁止に読める | |||
* Prop-158 新規 AS に IPv4 を払い出したら、IPv6 も払い出しちゃう | |||
** IPv6 の普及が進んでいないため | |||
** 会費が上がるけど、いいのか ? | |||
==== mFeed 外山さん ==== | |||
RFC8940 ? で IPv4 レスでルートを交換できる仕組みが提案されており、ルータにも実装されてきている。 | |||
今後関わることがあれば思い出して実装してほしい。 | |||
== ライトニングトーク == | == ライトニングトーク == | ||
=== LT1 LPO:Linear Pluggable Optics 土屋 師子生(アリスタネットワークスジャパン合同会社) === | === LT1 LPO:Linear Pluggable Optics 土屋 師子生(アリスタネットワークスジャパン合同会社) === | ||
スイッチ用シリコンの密度は 2 年ごとに倍増 | |||
2024 年に 800G , 2026 年に 1.6T | |||
従来 : DSP がシリコンとトランシーバに存在 | |||
CPO : DSP がシリコンのみに搭載 | |||
* トランシーバレスなので、交換コストが高い | |||
LPO : DSP をシリコンのみにして、トランシーバを低消費電力化と小sンツの低減 | |||
* 200G SERDES までは見えている | |||
=== LT2 OHT: Outer Header TranslatorのIETF 6man WGへの提案 松平 直樹(網手順技研) === | === LT2 OHT: Outer Header TranslatorのIETF 6man WGへの提案 松平 直樹(網手順技研) === | ||
RFC6296 NPTv6 をスタンダード トラックに | |||
IPv6-to-IPv6 トンネル ? | |||
=== LT3 IPアドレスの例で 例示アドレス帯使ってます? 山本 桃歌 === | === LT3 IPアドレスの例で 例示アドレス帯使ってます? 山本 桃歌 === | ||
=== LT4 Apple NAT64 環境下でのIPv6検証、それもうIPv6検証にはなっていないかも? 佐藤 元彦(株式会社コナミデジタルエンタテインメント) === | === LT4 Apple NAT64 環境下でのIPv6検証、それもうIPv6検証にはなっていないかも? 佐藤 元彦(株式会社コナミデジタルエンタテインメント) === | ||
検証してたら、Apple NAT64 で CLAT が動いているようにみえるぞ ! | |||
* Apple の審査要件を満たすため | |||
* IPv6 Only 環境への対応 | |||
IPv4 が振られてしまうため、IPv6 Only NAT64 が検証できない。 | |||
=== LT5 ハイブリッドクラウド接続検証環境をフル仮想化してみた 山本 泰士(NTTデータ) === | === LT5 ハイブリッドクラウド接続検証環境をフル仮想化してみた 山本 泰士(NTTデータ) === | ||
クラウド コネクトの部分を仮想で再現し、数万円で構築。 | |||
=== LT6 JANOG-Web === | === LT6 JANOG-Web === | ||
== イベント告知タイム == | == イベント告知タイム == | ||
=== JSNOG : Japan Student Network Operators Group === | |||
* JSNOG-LT 4 回目を 8 月頃に開催予定 | |||
=== wakamonogコミッティ(wakamonog) === | === wakamonogコミッティ(wakamonog) === |
2024年5月31日 (金) 17:50時点における最新版
JANOG53.5 Interim meeting に行ってきました。
JANOG Open MIC
ストリーミングってあった方が良い ?
(コナミ 佐藤さん) コンテンツ事業者など、ネットワーク業界以外の人と関わりを持つために、ストリーミングはあったほうが良いと思う。
(Arista 土屋さん) ストリーミングのクオリティが高すぎて、スタッフの負荷も高すぎる。がんばりすぎてしまうので、クオリティを下げてもらったら良いのでは。
- (IIJ 松崎さん) 一回あたり 1 億円弱かかっているため、ホスト企業の負担が・・・
ホストの企業がやったり、スタッフがやったりしているが、負担になっているか心配している。
(ともちゃさん) 自分が会場に行っていない裏番組を視聴して、関心があるトピックは発言したい。
RIPE は Meet Echo というツールを使って、お安くやっているイメージがあるが・・・ ?
- (IIJ 松崎さん) IETF も大きなお友達の機材で演っているらしく、参考にならない。。
(NOS ** さん) ストリーミングで初めて質問したので、残してもらえると嬉しい。なくなると現地に行くことになるので、大きい箱が必要になってしまうのでは。
Slack vs Discord
Slack はログが 30 日くらいで消えてしまうのが悲しい。Discord は ?
(Cisco 嶋さん) Discord で JANOG の発表を雑談しながら聞きたいので、非公式で作りました。
開催時期
学生は修論で 1 月が忙しい、2 月は割とヒマ ?
- シンポジウムが 2 月にあるので、忙しい人はいる
- 12 月に修論が終わっていても、1 月もブラッシュアップしちゃう
- 学生さんは 7 月に多く呼ぶが良いと思う
開催場所
ファシリティ重点で、箱が大きいところがいいという要望が最大公約数。
懇親会は会場を抑えるのが厳しい。
- 地方だと一番大きいホテルで一番広いフロアで 1,000 人収容、スタッフもたくさん集めて対応
- お金がすごくかかってしまい、参加費をとってもホスト企業の持ち出しになってしまっている
総評
JANOG 運営は大変だと思いました。(こなみ)
インターネット・ホットトピック(前半)
CONECT (インターネット トラフィック流通効率化 検討協議会) - NTT-Com 吉田さん
CSP / CDN / IX / ISP で課題解決をできる連携コミュニティ。
国際連合のインターネット・ガバナンス・フォーラムでブースを持って解説していた。
コロナ禍のステイホーム時にトラフィックが伸びすぎた。
- コンテンツ事業者と連携して対処
ゲームの事前ダウンロード
ピークトラフィックを分散するため、パッチ配信日よりも前に DL を実施、パッチ当日にすぐ適用できるように。
Amazon Prime の Boxing Match イベント情報の共有と、FIFA ワールドカップ
ISP からすると、どこの CDN から流れてくるか、IX の Amazon から流れてくるのかわからない。
コンテンツ事業者からしても、どの CDN を使ってどの ISP に流れていくのかわからない。
このためイベント前に調整する仕組みを用意したい。
コンテンツ事業者からあらかじめ詳細なデータをもらっておき、ISP でトラフィック コントロールを行った。
総務省の実証実験
トラフィックの未来予測とコントロールをしていきたい。
RPKIホットトピック - NTT-Com 渡辺さん
総務省の事業から RPKI ガイドライン案が公開された。
日本はそこそこ、中韓はさっぱり、台湾は非常に高い。
- ROA IPv4 / IPv6 カバー率 100% の AS もそこそこ存在する。
RPKI の略語 : Acronyms
RPKI : Resource Public Key Infrastructure
ROA : Route Origin Authorization
NRO : Number Resource Organization
インターネット・ホットトピック(後半)
インターネットセキュリティ - 大阪大学
オフェンシブ セキュリティ
- 攻撃者の視点で防御を考えていくという思想
IT としての BCP だけじゃなくて、組織の BCP も考えないといけない。
最近の APNIC - IIJ 松崎さん
以前理事の候補をたくさん送り込んで、APNIC を乗っ取りしようとする団体があった。
- APNIC で IPv4 を調達して、他地域で転売する悪徳事業者
APNIC 地域の話
フィリピン NOG は非常に若い。
香港はデカップリングされてる感。
提案
APNIC の提案は、コンセンサスで決定される。
- 投票や挙手などの多数決は取らない
- 会場の雰囲気で決定
- すごく強い反対がないこと
採択
- Prop-156 短期に使用できる AS 番号や IP アドレスを払い出す仕組み
- Prop-154 小規模向け IXP 向け IPv4 アドレスのサイズを考える
- グローバル ユニーク + インターネット広報なしで、小さいプレフィックスを割り当てられるようにする
- 例) 小さい島々で IX を立ち上げる
非採択
- Prop-157 IPv4 アドレスのリースはありか ?
- APNIC では明確に禁止と決めていないが、文脈は禁止に読める
- Prop-158 新規 AS に IPv4 を払い出したら、IPv6 も払い出しちゃう
- IPv6 の普及が進んでいないため
- 会費が上がるけど、いいのか ?
mFeed 外山さん
RFC8940 ? で IPv4 レスでルートを交換できる仕組みが提案されており、ルータにも実装されてきている。
今後関わることがあれば思い出して実装してほしい。
ライトニングトーク
LT1 LPO:Linear Pluggable Optics 土屋 師子生(アリスタネットワークスジャパン合同会社)
スイッチ用シリコンの密度は 2 年ごとに倍増
2024 年に 800G , 2026 年に 1.6T
従来 : DSP がシリコンとトランシーバに存在
CPO : DSP がシリコンのみに搭載
- トランシーバレスなので、交換コストが高い
LPO : DSP をシリコンのみにして、トランシーバを低消費電力化と小sンツの低減
- 200G SERDES までは見えている
LT2 OHT: Outer Header TranslatorのIETF 6man WGへの提案 松平 直樹(網手順技研)
RFC6296 NPTv6 をスタンダード トラックに
IPv6-to-IPv6 トンネル ?
LT3 IPアドレスの例で 例示アドレス帯使ってます? 山本 桃歌
LT4 Apple NAT64 環境下でのIPv6検証、それもうIPv6検証にはなっていないかも? 佐藤 元彦(株式会社コナミデジタルエンタテインメント)
検証してたら、Apple NAT64 で CLAT が動いているようにみえるぞ !
- Apple の審査要件を満たすため
- IPv6 Only 環境への対応
IPv4 が振られてしまうため、IPv6 Only NAT64 が検証できない。
LT5 ハイブリッドクラウド接続検証環境をフル仮想化してみた 山本 泰士(NTTデータ)
クラウド コネクトの部分を仮想で再現し、数万円で構築。
LT6 JANOG-Web
イベント告知タイム
JSNOG : Japan Student Network Operators Group
- JSNOG-LT 4 回目を 8 月頃に開催予定